特集「火鍼」山崎章先生

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古代九鍼のひとつである大鍼を用いた施術法である火鍼。

古代九鍼とは、約二千年前の中国で治療に用いられていた9種の鍼の総称だが、現在でも治療法の一環として用いられることはあるが、扱える鍼灸師は限られている。

その効果は絶大。
しかしどのようなものが必要か、また、そのアプローチの仕方などわからないといった読者も多いのではないだろうか。

今回の特集では中目黒鍼灸整骨院院長である山崎章先生にその極意をお聞きした。

火鍼は座骨神経痛などの腰痛や五十肩、捻挫など、痛みが強く日常生活に支障がある方への施術に効果が高く、通常の鍼治療にくらべて格段に痛みが取れやすい。また、冷え性や魚の目・タコの治療にも適している。

ただ、注意点として体力のないお年寄りやお子様、体力のない方、また血圧が高すぎたり低すぎる方への施術は反動が大きく熱が上がったり、寝込んでしまうこともあるので患者様の状態を見て施術の判断をした方が良い。

今回は腰痛に対するアプローチを紹介する。

今回使用した鍼はタングステン製のもので、熱に強く曲がらないので火鍼の治療には適している。
一番左のものは魚の目やタコなどの治療に用い、刺すのではなく押し当てるように使用する。

消毒後、大腸兪と腎兪にマーキングし、アルコールランプで熱した鍼を素早く刺入する。この時、赤くなるまでしっかりと熱さないと、刺入時に痛みを伴うので注意したい。

刺す深さは1センチほど。施術する部位によって使い分け、幹部に対し直角に刺鍼する。

刺鍼のあとにまた消毒し、タオルをかけて幹部を軽くマッサージする。

最後に25センチに切ったキネシオロジーテープをテンション20で貼り、患部を安定させる。

これで一連の流れが終了となるが、言葉では分かり辛いと思うので動画にまとめてみた。これを見て火鍼の奥深さに触れて頂きたいと思う。

火鍼を扱うにあたり、その技術の鍛錬は不可欠である。

大根や鶏肉、また、細かい静脈瘤などへのアプローチ用にシメジやキノコなどを使って素早く、正確に刺鍼できるための練習を重ねることが大切で、山崎先生は火鍼を行うには何より「やる勇気」が必要だと語ります。

治療家・施術家の皆さんには是非その勇気を持ってチャレンジして頂きたい。

 

山崎 章

中目黒ヤマサキ鍼灸整骨院 院長

平成10年10月目黒区上目黒にて開院。
初代、祖母、母と伝承されている「家伝温灸療法」を受け継ぐ4代目。
祖母、母の施術の姿勢に魅了されサラリーマンを退職後、国家資格である柔道整復師・鍼灸師を取得。恩師である田中一郎先生の下で施術の基礎を勉強、その後旧国立第2病院(現・東京医療センター)でリハビリの研修を経て青山温灸接骨院院長職に就く。
平成10年やまさき接骨院(現中目黒ヤマサキ鍼灸整骨院)を開院。 地元の皆様に支えられ現在に至る。
少しでも早く患者様の苦痛を取り除きたいと言う気持ちから『火鍼術』を習得。 急性から長期に渡る慢性的な腰痛症や関節痛に対して高い効果を上げる。
鍼は痛い治療と思われている概念を払拭するために岐阜で開業されている鍼灸師岡西裕幸先生が考案された「陰陽(つがい)てい鍼」を学び、施術する前に体を整える治療法を習得し施術の幅を広げ、鍼灸治療の素晴らしいところを多くの方に知って頂ける様に邁進。 来院された患者様が笑顔でお帰りになる様、日々鍼灸治療を探求し精進している。

中目黒ヤマサキ鍼灸整骨院 http://yamasaki.staba.jp/wp/

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