目からウロコの物理学的経絡治療 第11回 「全ての物事には順序がある」 岡西裕幸

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今回は「全ての物事には順序がある」についてお話ししようと思います。

まず患者さんを目の前にしたとき「詳細」を診る前に、受付から施術室に入るときの動作など、まず「全体像」を観察すると思います。

いわゆる「問診票」に記載されている情報が「運動器疾患」と思われる情報が多く記入されている場合は知らず知らずのうち「動作確認」をしてしまいます。

受付から施術室までの間は多くの場合歩行での移動であるため、患部の詳細を確認する前に望診は始まっています。本能で。

そして一つ一つを詳細に診ていき頭の中で整理し絞り込み作業を終え、「施術」という形に進みます。

上記をわかりやすく書くと、

① シンプルに動作を診て → ② 詳細を診て → ③ 絞り込んで → ④ 施術

となります。

この①と②の間に当てはまる見落としやすい点についてのお話。

①で動作確認が始まります。施術室に入ってきて頂き、すぐ「このベッドに横になって下さい」と言ってしまってはいないでしょうか?

「ベッドに座る前の立位の状態」や「座位での状態」の確認は当たり前のことではありますが、運動器疾患でなかったり、慣れてきてしまうとすぐに「横になって下さい」と言っている先生が多いことに最近気付きました。

立位や座位の観察で身体が傾斜してしまっていれば内臓の位置も変わりますし、左右の経絡の長さも違い、その場で動作確認をした場合、痛みが出る動作の際「どの経絡が伸張した際」「どの経絡が短縮した際」「どの経絡とどの経絡が最も近づいた際」「どの経絡とどの経絡が最も離れた際」に問題が出現していたかが頭の中で整理され、最終的な判断材料にもなります。

今回下記に私が①と②の間に頭の中に入れる情報の「1」について図示してみました。

自分なりのやりやすい「四診」の入り方を作ると施術が楽しくなります。

 

岡西 裕幸

大学堂 院長
鍼灸学士・鍼灸師
世界中医薬学会連合会登録2010
(社)全日本鍼灸学会会員
(社)日本東洋医学会会員
日本中医学会会員
平成2年鍼灸師取得
(現)関西医療大学3期卒業
上海中医薬大学附属日本校客員講師
APG代表

大阪や名古屋の治療院で経験を積んだ後、平成5年からJリーグチームドクターのクリニックで勤務し、選手の評価方法やリハビリテーションに関して学ぶ。
西洋医や理学療法士と協働して西洋医学的知識の大切さを知り、物理学的経絡治療を開発。
マタニティケア鍼灸師。
世界中医薬学会連合会(証書番号001817)。

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