目からウロコの物理学的経絡治療 第1回 〜自然(大宇宙)と人(小宇宙)の 動きや流れを観察する〜

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「物理学的経絡治療」と聞くと、すごく難しく感じられるかもしれません。しかし、この連載では誰にでもすぐに理解出来るようお伝えしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。第1回目は物理学的経絡治療の解説ではなく、まず純粋に自然界や体を見ていくことで頭を柔軟にしよう!というテーマでお話ししたいと思います。
昨年までの10年間、東京で研修やセミナーに参加した後に必ず行く場所があります。千葉県にある日本で一番有名な「東京」の名が付いたテーマパークです。いつも私が入場する時間はおよそ18時45分。入場したら時計回りにアトラクションに乗り、パレードの時間が近づく頃にはパレードの車を避けてお城の前に移動し、そして“熊のキャラクター”のアトラクションへと時計回りに移動していきます。この移動の仕方で、春・夏・秋の季節は大体のアトラクションに乗ることが出来ました。しかし冬だと同じ移動の仕方をしても春・夏・秋に比べて半分以下のアトラクションにしか乗ることができません。この現象を何年も経験し、あることに気づいたのです。
春・夏・秋の場合は、夏であってもパレードの時間は涼しく快適な気候で、多くのお客さんが通路に座ってパレードの車が来るのを待っています。つまり、春・夏・秋はパレードに多くのお客さんが集中し、その影響でアトラクションに並ぶお客さんが少なくなるため、私は沢山のアトラクションに乗ることができたのです。しかし冬は寒いので、通路に座ってパレードを待つお客さんは少なく、アトラクションに並ぶお客さんが増えて待ち時間が長くなり、私もあまりアトラクションに乗れなくなるのです。

この現象は、四診の際の身体の状態に当てはめることが出来ます。暖かい季節は、脈やツボは体表に近い所に出てきていると感じます。逆に寒い季節では、脈もツボも少し深いところにあり、触れにくくなる感じがします。これをテーマパークの現象に当てはめると、暖かい時は人間は外に出て行きたくなるので、屋内のアトラクションに並ばず、屋外のパレードを見に行くお客さんが増えます。人体の中にある脈やツボも、奥に引き篭もらず体表近くに出ていこうとします。寒い時は少しでも温まりたいため、お客さんはアトラクションのある建物の中に集まります。脈やツボも体表より少し深いところに引き篭もろうとします。このように、建物とお客さんの関係は、身体とツボ・脈の関係と重なるのです。
東洋医学は自然を感じ人の動きや現象を観察する事が大切です。上記の例のような、自然や人の観察の積み重ねが物理学的経絡治療の理論の素となっています。ベテランの先生には失礼に当たるような内容かもしれません。ただ純粋に人の身体を見ることを伝えていけたらと考えています。

(月刊温故知新2015年5月号に掲載)

 

岡西 裕幸

大学堂 院長
鍼灸学士・鍼灸師
世界中医薬学会連合会登録2010
(社)全日本鍼灸学会会員
(社)日本東洋医学会会員
日本中医学会会員
平成2年鍼灸師取得
(現)関西医療大学3期卒業
上海中医薬大学附属日本校客員講師
APG代表

大阪や名古屋の治療院で経験を積んだ後、平成5年からJリーグチームドクターのクリニックで勤務し、選手の評価方法やリハビリテーションに関して学ぶ。
西洋医や理学療法士と協働して西洋医学的知識の大切さを知り、物理学的経絡治療を開発。
マタニティケア鍼灸師。
世界中医薬学会連合会(証書番号001817)。

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